40代女性・卵管狭窄のため体外受精。

不妊症例

40代 女性。

半年妊活を行うも妊娠に至らず、病院へ通うも卵管狭窄が判明、病院開始すぐに体外受精へ移行。

5回行うも妊娠には至らず、妊娠に向け体質改善希望で当院の鍼灸開始。

来院時で不妊の病院は1年が経過していた。

 

受精卵は2個保持。

子宮内膜は薄い方とのこと。

体の症状

問診画像

20代からの慢性的な肩こり、腰痛。

デスクワークにより症状発症。

頚肩~背中にかけて痛みがあり、時々頭痛。

頭痛が出るとその日一日中痛い。

 

腰痛は全体的に張り感がある。

肩>腰の症状。

 

睡眠状況も悪く、仕事で朝早く、夜はご主人の仕事が遅いため時間の確保が困難であった。

起床時はだるく、常に疲労感がある。

 

生理周期は25~26日、生理期間は6日。

経血に血の塊(血塊)は毎回みられる。

 

生理痛は生理前と生理開始に下腹部痛。

毎回薬を使用している。

 

冷えは触ると手足が冷たい。

普段気にはならないが妊活をするようになってから気にするようになった。

施術のポイント

  • 肩こり、腰痛
  • 疲労、倦怠感
  • 睡眠

デスクワークによる頚~肩、背中にかけての筋緊張が痛み、疲労感を起しています。

筋緊張から血流の循環を低下、慢性的な疲労感は免疫力低下につながり、子宮や卵巣の健康状態にも悪影響になります。

睡眠時間が短いことも気になります。

 

  • 生理痛
  • 冷え

こちらは不妊に関係性があります。

生理前の症状と現在も続く血塊などから流れが悪いことが考えられます。

毎回薬を使用する生理痛は症状の強さが伺えます。

 

卵管狭窄のため体外受精にステップアップされておりますが妊娠に結びつかないことから、体調を整えて子宮内膜の健康状態を上げることを目的に施術開始。

 

週1回の頻度で施術を計画。

同時に自宅でのお灸も開始しました。

1ヵ月目

施術画像

初回の施術では翌日体が少しスッキリした。

 

初回時は高温期になっており、次回病院は生理開始してからであった。

移植は次回の生理周期で行う予定。

 

施術の度に肩腰の痛みがあり、疼痛軽減と筋緊張緩和を行う。

施術1ヵ月目の最後の方で生理開始。

今回32日周期と普段より遅れた。

生理前、開始で下腹部痛が強く頭痛も起こる。

2ヵ月目

今回の生理周期で移植となった。

始め子宮内膜の厚みが薄いとのことで心配されたが、途中から厚みが増したため移植が可能となった。

 

鍼灸施術では循環を高めることを中心に体のケアを行った。

デスクワークのため頚肩の痛みが毎回あり、今回は生理開始から頭痛が起きた。

施術後は肩、頭痛は軽減され2~3日は良好。

睡眠は時間が取れないがよく眠れている。

 

移植後黄体ホルモン補充。

3ヵ月目

移植の結果は妊娠に至らず、生理開始。

子宮内膜の薄いことに加え、大きい卵胞が確認されたことにより今回の周期での移植はお休みになった。

 

肩こりは施術後軽減されるが1週間経つと痛くなる。

頭痛は起きていない。

4ヵ月目

生理開始で今回問題なく移植の運びとなる。

 

移植前はホルモン補充のテープを使用。

 

施術の日は体と足が温かくなる。

仕事が忙しため疲労感、だるさがあるが施術後スッキリするとのこと。

 

5ヵ月目/妊娠

前回の移植で見事妊娠された。

機関としては施術開始から5ヵ月目に入り妊娠で出産まで問題なく進みました。

 

病院での検査で陽性反応が確認される同時期につわり症状がみられた。

妊娠初期はつわりが重かったが安定期(16週)からは体調も落ち着きました。

院長の所見

こちらのご利用者様は卵管狭窄があることから体外受精を早い段階から進めていました。

しかし子宮内膜が薄いこともあり妊娠しづらい状況でした。

元々の生理痛が強いことから生殖機能の健康状態も下がっていたと考えられます。

 

慢性的な肩、腰の筋緊張は体調に影響します。

自律神経の乱れや血行不良が起こりやすくなります。

 

施術により自律神経が整い、筋緊張が緩和され、血流の循環が良くなることで子宮や卵巣の状態を高めることが妊娠につながったと思います。

院長紹介画像

相模大野タンポポ鍼灸院