不妊症例
40代 女性。
1年半程病院へ通い体外受精を5回行うも妊娠には至らず、妊娠しやすくなればとの想いから当院の鍼灸開始。
来院時凍結胚を2個保持。
体の症状
慢性的な肩こり、腰痛がありました。
肩こりは学生時代からで腰痛は社会人になってから発症とどちらも慢性的な症状。
睡眠状況はお仕事で疲れているため入眠は早いものの眠りは浅く、夜中2回ほど起きてしまったり、物音ですぐ目覚めるなど朝までの熟睡はないとのこと。
起床時はだるく、時々頭痛を併発しています。
生理周期は30~32日、生理期間は3~4日ほど。
20代の頃は7日くらいあったが段々短くなってきている。
経血に血の塊(血塊)時々ある。
生理痛は下腹部痛。20代は強く倒れたこともあるとのこと(当時は毎回薬を使用)。
30代半ばより軽減していて現在痛みは気にならない。
生理前から腹部の鈍痛、イライラがある。
冷えは冬場強くなり靴下を履かないと寝られない。
夏場はエアコンなど室温が低いとすぐ冷える。
施術のポイント
- 肩こり、腰痛
- 疲労、倦怠感
- 睡眠が浅い
上記の症状が起こる原因として慢性的な筋緊張があげられます。
筋緊張は自立神経を乱し、血流の循環を低下させることになります。
その証拠に疲れが取れない、睡眠が浅いなどあり、健康レベルが下がっています。
- 生理状況
- 冷え
こちらは不妊に関係性があります。
生理前の症状と現在も続く血塊などから流れが悪いことが考えられます。
20代の強い生理痛は年齢内膜症の疑い、仕事によるストレス、冷えなどが原因。
現在は軽減されているが年齢による変化も考慮して不妊に対応していきます。
週1回の頻度で施術を計画。
同時に自宅でのお灸も開始しました。
1ヵ月目
初回の施術では翌日少しだるくなったが2~3日で体が軽くなった。
初回施術の2日後は体外受精移植を行った。
週1のペースで施術継続。
施術後はお腹が温かくなるが足は冷える。
生理開始で移植の結果は妊娠に至らなかった。
2ヵ月目
月経開始後数値が低いとのことで移植はまた次の生理周期になる。
病院も次の生理開始までお休み。
数値の低さは移植のときのホルモン剤の影響が考えられます。
施術した日はよく眠れるようになり体がポカポカする。
施術後の翌日は決まって少しだるいが2~3日で体が軽くなる。
この反応は施術後に循環が高まるために起こります。
体調が良好に感じる日も出てきてストレッチなど軽度の運動もするようになった。
2か月目最後の方で生理開始。
いつもより少し早めに始まった。
3ヵ月目
今回の周期で移植を行う。
ホルモン剤を補充し移植のタイミングに備え、移植後は高温期の補充剤(黄体ホルモン)を使用。
ホルモン剤を使用することでの影響は高温期の補充剤(黄体ホルモン)を使用するとむくみ、、だるさ、のぼせ、お腹が張るような感じがする。
生理開始となり妊娠には至らなかった。
生理開始となったが病院はお休みし、次の生理周期で採卵となる。
体調は冬場であるため冷えが強くなりやすい。
施術は循環を高め温めたりとできる限り冷えに対応していく。
4ヵ月目
採卵の周期となった。
採卵時痛みがあり、翌日歩行時に下腹部が重く痛い。
採卵後は毎回痛いとのこと。
採卵前は循環を上げることを意識し、採卵後は下腹部の痛みの改善、全身の筋緊張が増す傾向があるため不調に合わせて施術。
施術の日は良く眠れて足も温かい。
採卵の結果は卵子13個→凍結胚4個。
今までで一番良好の結果とのことであった。
5ヵ月目/妊娠
移植の周期となる。
ホルモン値、内膜など問題はなく順調に移植を迎えた。
高温期のホルモン剤はむくみ、だるさが出やすい。
寒い冬場の時期もあり肩、腰が凝るとのこと。
筋緊張は循環不良や自律神経の乱れにつながるので冷えと共にケアしていく。
今回の移植で妊娠となり、出産まで問題なく進みました。
院長の所見
こちらのご利用者様は慢性的な肩、腰の症状があり、疲れているのに睡眠が常に浅いことからも自律神経の乱れがみられました。。
起床時の頭痛は睡眠覚醒からがスムーズにいかないことを表しています。
生理状況の生理前の症状や血塊がよくみられることは流れが悪くなる(滞りができる)ことで不調が起こっていました。
慢性的な冷えも体の不調に関係し、妊娠しづらい体質となっていた。
施術により自律神経が整い、筋緊張が緩和され、血流の循環が良くなることで子宮や卵巣の状態を高めることが妊娠につながったと思います。
お電話ありがとうございます、
相模大野タンポポ鍼灸院でございます。